各端末で利用できるサービス(インターネット書店)

どの端末を使っても、AmazonやiBooksといった全てのサービス(ネット書店)を利用できればよいのですが、端末によっては利用できないサービスがでてくる可能性があります。そうなった場合、どうしても使いたいサービスがあれば、そのサービスに対応した端末を選ぶ必要があります。

この問題の背景には、サービスや端末を提供している企業がとっている戦略やスタンスの違いが存在しています。技術的な面では、電子書籍に採用されているフォーマット(ファイル形式)、端末の対応するフォーマットが重要になってきます。古くはビデオテープ(ベータ対VHS)、最近でいえば音楽ファイル形式や次世代DVD(ブルーレイvs HD DVD)の標準規格争いと似たような状況が起こる可能性があるのです。


アマゾンは独自フォーマット、AppleやSonyはオープンフォーマットを採用

Amazonは、販売している電子書籍とKindleにAZWという独自のフォーマット(ファイル形式)を採用しており、基本的にはKindleやKindleアプリが対応した機器でしか利用できません。今のところは、ライバル機器でKindle Booksを読めるようにすること、Kindleでライバル書店の電子書籍を買えるようにすることを歓迎していないように思えます。

これには、アマゾンが今のところ業界のリーダーであり、独自のフォーマットで市場を独占し続けたいという意図が感じられます。市場のリーダーであり、ネット書店として地位を築いているアマゾンだからこその戦略でしょう。

一方、Apple、Sony、Googleなどのライバル勢は、オープンフォーマットであるePub形式を採用しています。より汎用性の高いオープンフォーマットを採用することで、様々なメーカーが端末やアプリケーションの開発に取り組めますし、ユーザーの利便性も高まります。


当面は各企業の動向を見ながら判断

誰しも好みの作家やジャンルがあり、当然それが読める端末を選びたいと思うでしょう。“どの端末でも目的の本が読める“というオープンな電子書籍市場となることがユーザーにとって望ましいのですが、標準規格(フォーマット)争いが続き期間、特定の機器でしか利用できないサービスが存在する可能性があります。

日本語の電子書籍についてはまだ動向がはっきりしませんが、端末選びの際には上記の点を考慮する必要があるでしょう。