日本への電子書籍普及の見込み

Kindleの登場で普及が始まった

米国では、アマゾン(Amazon)が2007年11月に発売したキンドル(Kindle)の登場で、電子書籍の普及が一気に進み始めています。日本にも今後同様のビジネスモデルが進出し、普及が進むと期待されています。

では、これまで普及の阻害要因となっていたボトルネックが実際に解決されそうなのでしょうか?

まず電子書籍を閲覧するためのハード(端末・リーダー)についてですが、米国で普及している製品そのもの、もしくはその類似品を日本に持ち込むことは当然できるでしょう。日本の通信インフラは十分発達していますから、どこにいても手軽に好きな本をダウンロードできる利便性も実現可能と思われます。

「本は紙で読むもの」という文化面はどうでしょう?この点もずいぶん変わってきていると思います。パソコンや携帯電話の普及がここ10年で急激に進み、電子機器のディスプレイで文字を読むことが日常生活ではごく当り前になっています。

「でも、本を端末機器で読むとなると目が疲れそう」と考える方もいるでしょうが、それはハード面、技術の進歩が解決してきています。電子ペーパーやEインクと呼ばれる技術によって、普通の紙を見るのと近い感覚で読める軽量ディスプレイが実用化されています。


カギは出版社の動き

普及のカギになるのは、最も大きなボトルネックであった「著作権を持つ出版社・著者側の抵抗」が解消されるかどうかだと思います。一部の小説やコミック、著作権切れ作品が読めるだけでは、数万円の専用端末を買うモチベーションにはなりづらく、“有名著者の新作も電子書籍で安価に読める”といった高い利便性が実現されるかどうか、そこがポイントになるでしょう。

ユーザーがより利便性の高い電子書籍サービスを求める声は今後より一層高まっていくでしょうから、出版社も普及の流れを止めるというよりは、その流れにどう乗るかという動きになっていくと思われます。


 → 出版社・著者の動き

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 → 米国における普及状況