米国における電子書籍の普及状況

Kindleが市場を切り開いた

米国ではアマゾン(Amazon)が2007年11月から発売しているキンドル(Kindle)の登場で、電子書籍の普及が一気に進み始めたと言われています。キンドルは、電子書籍の普及のボトルネックとなっていた要素を見事に解決しているように思えます。

まずはコンテンツ面です。米国では、2010年2月時点で42万冊以上の本や雑誌などがキンドルにて電子書籍として購入できます。大手出版社がアマゾンに電子書籍としての再販権を与えており、コンテンツが充実しています。

また、キンドルは利用者側にとって非常に使い勝手のよい端末になっています。3Gのワイヤレス通信網(携帯と同じ種の通信網)を使い、いつでもどこでも好きな本を買って、その場で読むことができる仕様になっているのです。価格は通常の紙媒体よりも大幅に安く、今は通信料も無料に設定されています。

さらに、Eインクという技術がベースとなった、バックライトのないディスプレイは長時間読んでも疲れにくいと言われています。これらの利便性は、技術開発や通信インフラの発達の賜物でしょう。


アマゾン(Amazon)はなぜ成功したのか?

なぜアマゾンは出版社からコンテンツの提供を受けられたのか?それは、ネット通販企業としてのアマゾンの影響力が大幅に向上し、さらに専用端末であるキンドルの開発により、出版社もその力を認めざるを得なくなったのではないでしょうか。

出版社側も、インターネットの普及により、紙媒体・印刷物の提供だけを続けていてもジリ貧になることは分かっていたでしょう。自分達も新たな環境に適応し、何らかの生き残り策を取っていかざるをえません。電子書籍は受け入れざるを得ない重要な媒体であることを認識したものと思われます。


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